ここから「長期金利1~3%上昇しても懸念はない」のだろうか?


長期金利、取敢えずは実質値(図表の緑線)は▼です。  実質金利=名目値マイナス期待インフレ率(BEI)。

http://www.bb.jbts.co.jp/marketdata/marketdata05.html

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日本金融学会で黒田総裁は「長期金利1~3%上昇しても懸念はない」旨の発言をしたようだ。もっとも「経済・物価情勢の改善を伴えば」という条件付きではあるが、ちょっと時期的にタイミングが悪いように感じる。

金融不安定化の懸念なし=長期金利1~3%上昇でも―黒田日銀総裁

2000年以降、長期金利は1~2%のボックス(下記貼付のグラフ参照)。

国債金利(財務省データ)20130117

したがって、黒田総裁就任後すぐの0.3%台はあくまでもイレギュラー。今の金利上昇は単に0.3%台からの上昇に過ぎず、レベルも1%以下なので、基本的に問題ないと思われる。

しかし、ここから1~3%の上昇となると、下限でも近年の上限値(2%)ということになる。これはかなり厳しい金利上昇といえよう。

また、株価の上昇も、ここにきて上昇方向に対するモメンタムがなくなりつつある時期だけに、この黒田総裁の発言はどうしてもネガティブに強く働くことになろう。加えて、日本の長期金利上昇は円を強くする可能性もあるので、これまでの買い手にとって絶好の手仕舞いシグナルになる。

まぁ、株価はスピード違反過ぎだから「ここで少し冷やそう」という思惑があるのかもしれないが、「長期金利1~3%上昇」は少し言いすぎであろう。

参議院選挙まで「まだ暫く時間がある」ので、株価を現在のような高水準で維持するよりも、多少変動させ、ガス抜きをはかりながら、暴落だけは避けたいという操縦の方が楽と考えた可能性もあるが、それにはかなり高度な技術が必要となる。

今はヘッジファンの解約時期にあたることから、ここでの軽はずみな発言は「ガス抜き」で済まない可能性もあり、十分な警戒が必要かもしれない。

 

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kenjikatsuragi について

Prof. Emeritus of Toyama University Twitter http://twitter.com/kenjikatsu 放浪佳人、時々日比谷公園界隈w(さっぱり放射能ホットスポット恐怖症で、北陸新幹線開通も軽井沢あたりで足が止まってしまう)。 Retired: 齢70まで教壇にたっていました。 http://jp.linkedin.com/in/csanet で以て「私の履歴書」。私の履歴書(業績編) http://ow.ly/3D0yv
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