行方先生への議論(コメント)


論点①現状から日銀引き受け政策を実行した場合、民間非銀行は国債を保有し、民間銀行は国債を売ろうとするので、政策効果としては、現在の市場取引の場合と同じになる。つまりマネーサプライの有効性は変化しない(どちらも同じ)

 サプライの方はそういうこともあるのですが、引受では政府債務を積み上げることでなく、日銀の資産になすことで政府の税外収入が出来るといういまひとつの効果があるということですよ。

 

論点②現在は既に引き受けと市場取引の区別は相対的であるので(同じ年度に発行した国債を日銀が購入ーしかも2回新しい発行があれば、すぐにでも購入できるので、ほとんど、同じ)、政府紙幣問題が出てきている

日銀引受債は日銀の資産として塩漬けされており、それの10年ルールで償還期に乗換(→借換債)としてしか動かない。それは付利は無利子で、また政府紙幣問題は国債償還とは無関係ですよ。

 

論点③スティグリッツが小泉政権の際に来日して主張したように「国債は債務を借り替える必要があるが、政府紙幣は必要がなく、会計上政府の債務の一部として計上される」ということ。

仰る通りです。

 

論点➃、実際には、時間軸をどうみるかという困難な課題がつきまとうと思います。物価の上昇にマネーサプライが追いついた瞬間に、インフレが発生して行くので、それをどの程度の時間と把握するのか

日銀の与信(ベースマネー)の増減により、マネーサプライが増減する」は正しいのかどうか?インフレになるには、銀行が企業に多くの融資を行い、それによってマネーサプライが増加し、「インフレはいついかなる場合も貨幣的現象である」が証明されることによりインフレになる。その猶予期間は、ミルトン・フリードマンでも9カ月から24カ月程度、日銀が宣言してもすぐにはインフレになるわけではない。 銀行は日銀の買いオペの量的緩和で貸付資金は十分あり余っているし長期借りを選考している。インフレは起きないと思っているので金利は安定的で推移している。 円安・株高でこれから銀行貸出が増えるかも知れないが金利には今そこまでの変化は見られない。→http://www.bb.jbts.co.jp/marketdata/marketdata01.html

 

kenjikatsuragi について

Prof. Emeritus of Toyama University Twitter http://twitter.com/kenjikatsu 放浪佳人、時々日比谷公園界隈w(さっぱり放射能ホットスポット恐怖症で、北陸新幹線開通も軽井沢あたりで足が止まってしまう)。 Retired: 齢70まで教壇にたっていました。 http://jp.linkedin.com/in/csanet で以て「私の履歴書」。私の履歴書(業績編) http://ow.ly/3D0yv
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行方先生への議論(コメント) への1件のフィードバック

  1. kenjikatsuragi より:

    岩本さん(元大蔵省、IMF出向、から私大へ)が最近出された http://www.zakzak.co.jp/・・・/20130920/plt1309201207002-n1.htm はどう思われますか。
    私はかれの議論を私なりに

    運用預㋷:年金預㋷ 119兆
          預託金    7兆
          運用借入金 25兆    小計 150兆円
    政府債務:公債    791兆
           政府証券 94兆      小計 900兆円

    と整理してみました。

    預㋷金と政府債務は区別して考えるべきが第一点。

    そのうえで、政府債務の硬直をどうほぐしていくかに取り組む時ですが、政府債務は日銀の通貨発行の相対勘定ですから、5~600兆はあってしかるべきだという考えです。

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